【ジブリ飯を作る】天空の城ラピュタの”ラピュタパン”を楽しむ。

天空の城ラピュタの”ラピュタパン”

“パズーの鞄って魔法の鞄みたいね なんでも出てくるもの”

なんでも出てくるパズーの鞄から取り出されたトーストと目玉焼き。パズーは手際良く目玉焼きを半分に切りわけて、シータと自分、それぞれのパンに乗せます。

追手から逃げる途中、スラッグ渓谷でパズーとシータが食べたこの軽食がジブリ飯を代表する”ラピュタパン”です。

Photo:STUDIO GHIBLI

細かい描写ですが、実はパズーが半分にした目玉焼きは黄身の大きさに大きな偏りがあります。

もちろん黄身が大きい方はシータにあげるのが、パズーの優しさ。ここで、”こっちの方が大きいけどいいの?”など言わずに、黙って優しさを受け入れるシータもとても好感が持てますね。

Photo:STUDIO GHIBLI

さて、ラピュタパンといえばジブリ飯の話題になれば、出てこないことの方が稀なほどに”ジブリ飯の代表格”といっても過言ではないほどのものです。子供の頃、茹で卵派で目玉焼きがあまり好きではなかった私は、当時このジブリ飯中のジブリ飯にそれほどの魅力は感じませんでした。

そもそも他にも美味しそうな料理がたくさんジブリ映画には登場するのに、なぜこのラピュタパンは頭ひとつ抜けた人気、再現率があるのだろうと不思議に思うくらいでした。

ラピュタパンと、作品の名前まで冠するこのジブリ飯ですが、単に厚切りの食パンに目玉焼きを乗せただけのとてもシンプルな食べ物です。もちろん目玉焼きと食パンの相性は言わずもがなですが、結局はパズーもシータも先に目玉焼きだけを食べてしまうんですよね。

とはいえ、ジブリ飯を再現する上で、これを避けて通るわけにはいきません。そういったわけで、色々とジブリ飯を再現してきましたが、ようやくラピュタパンをしっかりと作る決意をしました。

ところで、巷ではラピュタパンとは名ばかりの、マヨネーズやケチャップなどを使ってアレンジした再現パンが多く見かけられるように思います。個人的にはラピュタパンがラピュタパンたりうるのは、あのシンプルさがあるからこそと思っています。そのため、ラピュタパンを名乗るのであれば、余計な調味料やチーズなど追加の食材を加えるのはどうしても邪道に感じてしまう(もはや別物では?というものも多いです)ので、今回は正統なラピュタパンを突き詰めます。

天空の城ラピュタの”ラピュタパン”を作る

突き詰めるといって、いきなり市販の食パンを使うのか…という声も聞こえそうですが….使います。

パズーも、自分で焼いたものを使っていなかったわけですからね。作中描写からするとパズーの使っていた食パンはまっ白ではなく、やや茶みがかった色合いでした。白い小麦粉で作られたパンはライ麦のパンより高価だったはずですし、スラッグ渓谷は既に落ち目にある鉱山で、裕福な土地ではないはずですから…。

とはいえ、そのままで食べられるくらいの硬さであるということは、それほど古くもないということですね(以前、購入したパンを購入時に包まれていた紙袋に入れていたまま保存していたところ、1週間を待たずに噛めないほどの硬さになりました)。

記憶が正しければ、作中ではトーストはしていなかったはずです。ラピュタパンでこだわるべき点の一つは、食パンはしっかりと分厚くスライスすること。分厚い食パンはそれだけで美味しそうに見えるものです。

では、目玉焼き作りです。

こういった目玉焼き料理を再現する際、重要なのは以下に美しく目玉焼きを仕上げるかということで、いつも緊張します。シンプルな料理ほどごまかしが効きませんから。

ハウルのベーコンエッグを作った際にも気を張ったものです。

【ジブリ飯】『ハウルの動く城』の “ハウルのベーコンエッグ”を再現する。

きれいな目玉焼きを作る際に個人的に気をつけいてることは、

  • フライパンに満遍なく油を敷く。
  • 卵を割り入れる前にしっかりとフライパンを温める。
  • 卵の白身が固まり始めたら火を弱めて、白身に大きな気泡が入らないようにする。
  • 加える水の量は最低限にして、卵に直接は触れさせないようにする。
  • 8割ほど火が通ったら、火から降ろして余熱で仕上げる。

というところでしょうか。ただ卵を焼くだけの単純な料理とはいえ、きちんと仕上げようと思えば意外と繊細な調理が要求されます。

今回はシンプルに目玉焼きと食パンだけということで、コクの強い菜種油を使いました。

焼き具合はしっかりと固焼きにします。半熟だとパズーのカバンの中で酷いことになっていたはず(固焼きであってもぐちゃぐちゃになりそうなものですが…)。でも、内側は少しだけ半熟を残したいところ…。

全体的には良さそうな焼き加減ですが、黄身を覆う白身の膜に少し気泡が入ってしまいました。

ではこれを厚切り食パンの上に乗せます。作中では食パンはトーストしていなかったと記憶しているのでそのまま乗せます。

食パンと目玉焼きの大きさはちょうど良いバランスですね。

作中では半分に切った目玉焼きをパズーとシータそれぞれに食パン一枚に乗せていましたが、一人でパン2枚は少し多いので、一枚の食パンに一つの目玉焼きを乗せて半分に切ることにします。

我が家の目玉焼きの黄身はだいたい同じくらいの大きさに切り分けられてしました。

仕上がりには小ぶりの青リンゴを添えて…。

それほど魅力的には思っていいなかった”ラピュタパン”でしたが、こうして作ってみるとなかなかどうして良い雰囲気ですね。

実際、食べてみると思った以上に美味しい。

黄身の乗った部分は良いとしても、白身が乗った部分は味があまり期待できないのでは…と思っていたのですが、白身部分は油を纏っていることもあり、また違った味わいがあってよかったです。少し多めに油を使ったことも、功を奏したのか、菜種油が少し食パンに染みたりなどして思った以上の美味しさになってくれました。

ちなみに、パズーやシータとは違って、目玉焼きだけを先に食べてしまうことはせず、頑張って最後まで一緒に食べ切りました。

素朴な料理も丁寧に気持ちを込めて作れば美味しいものです。そして、もうひとつ大切なのは空間づくりと料理の完成に合わせて自分の気持ちを作っておくことですね。

すっかりラピュタ気分に浸って楽しく食べられました。

ちなみにこの際、一緒に作ったパズーの”肉団子のスープ”もおいしかったです。よろしければそちらの記事もどうぞ。

【ジブリ飯を作る】天空の城ラピュタのパズーの”鉱山街の肉団子のスープ”を楽しむ。肉団子はふたつ。

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