【ジブリ飯を作る】魔女の宅急便”おソノさんのミルク粥”を味わう。北欧伝統の味。

『魔女の宅急便』の”おソノさんのミルク粥”

キキが風邪で体調を崩した際に、おソノさんが持ってきてくれた暖かいミルク粥。

親元を離れてジジと二人きりで暮らし始めたキキにとって、初めて体調を崩すという経験はとても心細いことだったでしょう。おソノさんが持ってきてくれた暖かいミルク粥はそんなキキの心細さを幾分か癒してくれたはず。

チャキチャキして、豪快なおソノさんの仕草()もあったのでしょうが、このシンプルなミルク粥がなんとも美味しそうで、たちのぼる湯気がより一層ミルク粥を魅力的に見せていました。子供の頃に『魔女の宅急便』を見た時には、普段お粥なんて好んで食べることもないのに、このミルク粥がどうしても食べてみたくなったものです。

では、実際に作ってみる前に、このミルク粥がどういう料理なのかをみていきましょう。

“おソノさんのミルク粥”はどんなもの?

『魔女の宅急便』の舞台となっているのは北欧圏だそうです。私自身、スウェーデンに移住するまで知らなかったのですが、そう言われてみると作中の街並みにはモデルになったと言われるストックホルムの旧市街やゴッドランド島の街並みが見て取れます。

そして、おそらくはこのミルク粥も作中に散りばめられた”北欧らしさ”の一つ。あまり知られていないようですが、実はミルク粥は北欧圏では伝統的な食べ物なのです。

スウェーデンはもちろん、現在私の暮らしているノルウェーにおいてもミルク粥を食べる伝統があります。『魔女の宅急便』の作中では、風邪で体調を崩したキキの療養食として、つまり日本のお粥と同じような役割の食べ物として登場しますが、現地では定番の(特にクリスマスに)デザートとして親しまれています。

あくまで街並みのモデルが北欧というだけなので、”おソノさんのミルク粥”が必ずしも北欧料理である必要はありませんが、せっかくなので本格的な北欧のミルク粥(Risgrøt)を作っていきます。

ジブリ飯”おソノさんのミルク粥”を作る。

では、実際に”おソノさんのミルク粥”北欧版

動画もありますので、よろしければこちらもどうぞ。


まずはお米からです。

実はノルウェーには(スウェーデンにも)、ミルク粥専用のお米が売られています。この事実だけで、ミルク粥がどれだけ北欧の食文化の中で親しまれているものなのかがわかります。

ちなみに、このようにお米は売られていますが、日本のように水で炊いて主食として食べる習慣はありません。

お米は紙パックにそのまま詰められています。

実際のお米はこんな感じ。

詳しい品種はわかりませんが、形としてはインディカ米よりもジャポニカ米に近いものです。

これをみて、このお米が普通に買えるなら北欧圏だったらお米の心配なく移住できるんだ、と思われたかもしれませんが、日本の米の代わりにはならないのでご注意ください。もちろん、これを日本米の代わりに食べている在北欧日本人は少なからずいるとは聞きますが、やはり味わいも食感も全然異なるので、完全な代替品とはなりません。

ちなみに、知り合いのスウェーデン在住の日本人の方が、帰省の際に日本に持ち帰って、日本製の炊飯器で炊いてみたそうですが、やはり美味しくは炊けなかったそうです。

ただし、あくまで日本米の代替にならないというだけで、このお米がおいしくないというわけではありません。ミルク粥に使うとしっかり美味しいお粥に仕上がりますので、誤解なきようお願いします。

では、話を戻して…

まずは、洗ったお米1カップに対してお水を2カップ加えて、水を吸わせつつ中火で火を入れます。

塩小さじ2と砂糖大さじ4~5 を加えて、水がなくなるまで軽く煮詰めます。

北欧圏は甘いものはしっかりと甘くする食文化ですので、思ったよりたっぷりと入れます。

砂糖はたっぷりですが、ミルクはもっとたっぷり使います。

驚くかもしれませんがミルクは全部で4カップ分入れます。水と合わせれば米1に対して5となるので、水分量としては全粥と同じ程度になります。水分量が同じでも、大量のミルクを吸わせて、煮詰めて、するのでかなり濃厚な仕上がりになります。

ミルクは一度に全て加えず、3~4回に分けて注ぎつつじっくり時間をかけて仕上げると良いです。

煮詰める過程ではある程度頻繁い描き混ぜて、お米が鍋底に焦げ付かないように気をつけます。

ちょうど良い具合にミルク粥が炊き上がりました。お米のとろみが溶け出て、重たくとろっとした濃厚なミルクが絡まっています。思った以上に白の際立ち、艶々と照ってとても綺麗な見た目です。

『魔女の宅急便』の”おソノさんのミルク粥”の出来上がりです。

白米を食べて育った日本人としては、お米をミルクで炊くということに初めは少なからず抵抗はありましたが、この見た目なら問題なく食べられます。

北欧風に食べるには…。北欧圏伝統のミルク粥。

と、”おソノさんのミルク粥”ならここまででも良いのですが、せっかくなので北欧の伝統的な食べ方を紹介しておきます。

こちらのミルク粥に欠かせない要素は2つ、シナモンとバターです。

温かなミルク粥の上にシナモンをふりかけ、ひとかけらのバターを乗せます。シナモンとミルクの相性の良さは言わずもがなですが、お粥の熱で溶かされたバターがさらに食欲をそそります。

たっぷりのミルクとお砂糖に、バター。栄養はありますが、病身には少し重たいかもしれませんね。

ごちそうさまでした。

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