ノルウェーにおけるゴミの分別についてはすでに他の方のブログでも紹介されている記事をいくつか見かけたことがありますが、せっかくなので当サイトでも最新事情をまとめておきます。
*一言にノルウェーと言っても、おそらく街ごとに多少の差異があるかと思いますので、あくまで一例ということでご了承ください。
ノルウェーのゴミの分類
まず、私の住む街では、家庭ゴミは基本的にPlastemballasje,Matavfall,Papp, papir og kartong,Restavfall,Glassemballasje,Metallemballasjeの6種類に分けられます。さらに各ゴミの分類ごとに色分けがされており、それぞれ意味と色をまとめると以下のようになります。
- Plastemballasje=プラスチック類 => 紫
- Matavfall=生ごみ=> 緑
- Papp, papir og kartong=紙類及びダンボール=> 青
- Restavfall=その他の廃棄物 => 白
- Glassemballasje=食品等のガラス容器 => オレンジ
- Metallemballasje=飲み物用以外の金属包装 => オレンジ
となります。
ちなみに電化製品や、バッテリー、古着、そして雑草などの庭関連のゴミは専用の回収場に持っていく必要があります。
ゴミ分類の詳細
上記6種類のゴミの分類について、それぞれ少しだけ詳しい説明を書いておきます。特にRestavfall(=その他の廃棄物)は、私自身住み始めた当初はよくわかっていませんでした。
Plastemballasje:プラスチック類
食料品やその他商品を”包んでいる”プラスチック素材のもの。あくまでプラスチック容器やプラスチック包装のみを指すため、プラスチック素材の商品自体などはここには当てはまらず、それらは基本的にRestavfallとして捨てます。さらに大きなプラスチック製品(屋外用のプラスチック家具など)は回収場に持っていく必要があります。また、プラスチック容器、包装は汚れのない綺麗なものである必要があります。
例 : (当てはまるもの) 包装ビニール袋、食料品のプラスチック容器、ペットボトル、シャンプーなどの容器; (当てはまらないもの) 歯ブラシなどプラスチック製品、汚れた容器/包装、混合包装
*ペットボトルはプラスチック類として捨てることも可能ですが、ノルウェーでは基本的に飲み物に使われるペットボトルは缶と共にpant(ゴミではなくリサイクル資源)として分類され、専用の回収機に返還することで購入時の少額のデポジットが返ってきます。そのため、飲料用ペットボトル容器をプラスチック類として捨てることは普通はなく、回収対象でない調味料などのペットボトル容器のみがここに当てはまります。
Matavfall:生ごみ
これは文字通り生ごみです。
面白かったのは、ゴミ回収ガイドによると”口に入れることができるものから出るすべてのゴミ”という表現がされていたことです。卵の殻や野菜の根や魚や肉の骨はどうなるのかな、と思いましたが、確かにこれらは食べられないけれど、口に入れることはできるから当てはまるのか…と納得しました。ちなみに、北欧圏の鶏卵はサルモネラ菌フリーです。
ただ、そうなると魚や肉のドリップや調味料等を拭き取ったキッチンペーパーなどはどうすべきなのか、悩ましいところなのですが、うちでは後述のRestavfallとして分類しています。
もう一つ面白かったのは、ガイドには”賞味期限はあくまで賞味期限であり、過ぎたとしても食料品が悪くなっているという意味ではない”、”食べ残しは他に使えないかをよく考えること、夕食の残りは翌日の昼食に最適です”など書いてあることですね。
この分類に含まれるのは、いわゆる生ゴミに加え、食用油やコーヒーかすなどです。鉢植えの植物や土などはここに捨ててはいけません。
Papp, papir og kartong: 紙類及び段ボール
この分類にはあらゆる紙製品のゴミ全般です。
通常の紙書類などのゴミから新聞紙、梱包用段ボール、ピザや牛乳の紙パックなどまで全てが含まれます。
紙類はリサイクルに回されるため、汚れた紙はここには含まれません。
Glassemballasje: 食品等のガラス容器
食品や飲料、その他家庭用品が入っていたガラス容器のことです。中を綺麗に洗って、しっかりと乾かしたのち
クリスタルグラスや、鏡、コーヒーポットなどはここには含まれません。加えて、割れたコップや、陶磁器などもここに含まれません。ガラス、陶磁器、セラミック製品はガラス容器とは成分が異なり、リサイクルを妨げるため、これらが割れた場合はRestavfallとして捨てる必要があります。
ちなみに、ゴミ分別ガイドのこの項目にもガラス瓶の家庭での再利用の方法を”ジャムやソースの保存容器”や”電池や予備のボタンの保管用機”、そして”卓上鉛筆入れ”などに使えると、コメントが書かれているのが面白いです。
Metallemballasje :飲み物用以外の金属包装
上記の通り、飲料物の缶容器はノルウェーではデポジット対象なので、ここでの分類対象はそれ以外のすべての金属包装を意味します。但し、有害物質の入っていた缶は有害廃棄物として処分する必要があります。
ちなみに、ここでは”包装”のみを意味し、金属製品は含まれません。鍋や包丁、あるいは金属製の家庭用品は回収場に持ち込まなくてはなりません。
Restavfall: その他の廃棄物
この分類には、Restavfall以外の5分類に沿ってできる限りの分別を終えた後に残る廃棄物が含まれます。但し、ゴミ袋に入らないほどに大きなゴミはここには含まれず、回収場に持っていく必要があります。
素材問わず汚れたパッケージ、複数の素材できたパッケージ、割れたお皿などの陶磁器類などはここに含まれます。他にはガムや掃除機のゴミパックなど、詰まるところ、リサイクル資源や有害廃棄物以外は基本的にはなんでもOKということですね。
ゴミ分類の色の意味
各家(一軒家の場合)には蓋付きのゴミ箱が二種類設置されており、定期的に回収車が回ってきてゴミを回収してくれます。基本的には上記6種類のゴミ類は曜日問わず、外に置いてあるこれらのゴミ箱に捨てることができます。特に私の住む街は北極圏に位置しており、夏でも涼しく乾燥した気候のため、生ゴミを外のゴミ箱に出しておいても、それほど異臭などが発生することもありません。
さて、上記の通り、ノルウェーのゴミ分類には5種類の色が割り当てられていますが、この5種類の色はさらに、オレンジかオレンジでないかという2つに分類されます。
すでに書いたように、各家庭に備え付けられるゴミ箱は二種類。片方は黒一色、もう片方は蓋がオレンジになっています。これがゴミの分類が色分けされている一つ目の意味となります。
つまりオレンジ色に分類されるGlassemballasjeとMetallemballasjeはオレンジの蓋のゴミ箱に、それ以外の色のPlastemballasje、Restavfall、Matavfall、及びPapp, papir og kartongはもう片方のゴミ箱に捨てることになります。
ちなみに、このオレンジ分類のゴミは袋には入れずに、直接ゴミ箱に捨てなくてはなりません。一方で、オレンジ以外のゴミはそれぞれ専用のゴミ袋に入れる必要があります。
4種類のゴミ分類にゴミ袋は3種類??
ゴミ袋は基本的に無料です。スーパーの前などに設置された棚に専用の袋が置かれており、必要なだけ自由に持ち帰ることができます。
ただし、上記写真でお分かりかと思いますが、無料提供されているゴミ袋は紫、緑、青の3色のみです。しかし、ゴミ分類は計4種類のはず。では、白はどうするのかと言いますと、これはスーパーのレジ袋を裏返したものを使います。
これらの、4種類のゴミは上記の黒蓋のゴミ箱に全て一緒くたで捨てることになります。ここで、色分けの二つ目の意味がでてくるのですが、一緒に回収されたこの4種のゴミはゴミ処理場にて、機械による光学判定で色が識別、自動選別が行われます。ここで紙類などはリサイクルに振り分けられるそうです。
そのため、白分類のゴミはレジ袋を裏返すことが重要なはず(スーパーによって、青や赤の大きなロゴが入っているので光学判定を邪魔しかねない)ですが、これについては必ずしも徹底しているとは言い難く、表向きのまま袋を使っている人も多く見かけます。
ノルウェーのゴミ回収
ノルウェーのゴミの回収は定期的に回収車が回ってきて回収します。これはノルウェーだけではなくスウェーデンでも同様ですが、こちらのゴミ回収車は日本のように職員の方が車から降りて手動でゴミを回収車に投げ入れるという手法とは異なり、運転手は運転席に乗ったままクレーンを操作して、ゴミ箱を持ち上げて中身のゴミを回収するというなかなかに見応えのある回収方法を採用しています。(そのうち別の記事で紹介する予定です)




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