長めの夏季休暇といくつかの出張を終え、1ヶ月以上ぶりに北極圏に戻ってきてまず感じたのが秋の気配です。
ワルシャワ経由で丸一日かけた日本からの長時間フライトを終え、帰宅したのは夕方の15時頃。小雨がちらついてはいたもののしっかりと日はさしており、久しぶりの北極圏の夏を体感します。
帰宅後、スーツケースの片付けや、持ち込んだ荷物の整理、買い出し、軽い夕食を済まし、ソファでくつろいでいると、夜の9時半を過ぎた頃、少し違和感を感じることになりました。
その違和感の正体は窓の外が徐々に暗くなっていること。

日本で秋の訪れを感じる要因といえば、猛暑の緩和や虫の音などが挙げられますが、こちらで秋の訪れを感じ始める大きな要因の一つは間違いなく「夜」が戻ってくることです。
北極圏の夏は太陽の沈まない白夜の季節です。太陽が沈まない期間は夏至を中心に前後1月程度の期間ですが、太陽が沈むようになってからもしばらくの間は、日没後の残光が空を照らして一日中明るい日が続きます。そのため、実際に白夜が終わって「夜」が戻ってくるのは、8月の中旬から下旬にかけての頃になります。
今回は9月に差し掛かるこの時期に帰国したので、すでに「夜」は戻り始めている頃合いで、何も驚くことはないのですが、夏季休暇を取って日本に向けて発った時点では、この辺りは白夜の真っ只中でしたので、短いながらも「夜」の現れはなんとも感慨深いものでした。
今の所は、9時半でも薄明るいくらいで、まだまだ本格的な「夜」の季節には入っていませんが、ここから先は1日1日と目に見えて「夜」の訪れが早くなってきます。そして、あと2ヶ月もすれば、今度は完全に逆転して、一日中暗い極夜の季節に入ります。
季節の違いが極端な北極圏では、その移ろいがなんだか速く感じてしまいます。



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